3.11〜東日本大震災より6年を迎えて〜

仙台市若林区荒浜の住宅被害の様子

陸前高田市役所の被害の様子

東日本大震災より6年が経ちました。私は当時、設計事務所に所属し、公共建築物の耐震診断や耐震補強設計に携わっていました。
震災当日も埼玉県内のとある高校にお邪魔し、調査をしている最中でした。
校舎が大きく揺れ、渡り廊下が波打っていたことを記憶しています。
震度は5弱。その高校の被害は物が落ちた程度でした。

しかし、耐震診断をし、補強設計を行う前段階だった別の学校は大きな被害が出たのです。
地盤が沈下し、校舎が使用不能になりました。
建物の形状も大きく影響し、壁に大きな亀裂が入りました。
この経験はとても衝撃でした。

私はそれ以後、耐震性というのはとても重要だと認識させられました。
人の命を守るための家や建物が、凶器となりうることを目の当たりにしたからです。

耐震等級は3段階ありますが、私は建築に携わる者として、等級3をお勧めします。
東日本大震災や熊本地震は建築基準法で定められた、数百年に一度の極めて稀な大地震に該当しますが、耐震等級3はその1.5倍の強さの地震に対して、倒壊・崩壊をしない性能です。

大切な家族や友人を守るためにも、耐震性能については妥協してはいけないと思います。
今日という日を機に、一度考えてみては如何でしょうか。

最後になりますが、震災・津波による犠牲者のご冥福を祈ります。
そして、震災・津波による被害に遭われた方に、1日も早く、心からの笑顔が戻ることを祈ります。